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[会員レポート]「初まりはアートウェーブ展から」

瓜生山同窓会美唄支部 支部長 五十嵐 伸幸
 

陶&染織コースを卒業した全国の仲間が作品を持ち寄り、楽しく交流し、喜びを分かち合う機会を作りたいとの願いから2005年度卒業生3名を中心に4名で2006年「アートウェーブ展」を立ち上げました。

会場の「アルテピアッツァ美唄」は、世界で活躍する美唄出身の安田侃氏の彫刻が点在する美しい公園です。公園内にある木造校舎の二階には自然光の降り注ぐギャラリーがあり、皆で作る展覧会を想像するだけで気持ちの高まりを感じざるをえませんでした。初年度は15名、回を重ねる毎に参加者は増え、第4回展では、陶芸19名、染織12名を数えるまでになり、陶芸コース林秀行先生、染織コース久田多恵先生をお迎えし、講評会や交流会に参加して頂き、穏やかで有意義な1日になりました。

この頃には、市民の方々からの反響もあり、ワークショップへの参加や歓迎会開催、陶芸グループの賛助出品や会場設営、当番のお手伝いなど地域の皆さんとの幅広い繋がりが出来るようになりました。第5回展開催に当たり、より充実した内容にする為に瓜生山同窓会との協議を深める中、当時の副会長早野素子さんから「瓜生山同窓会美唄支部」の立ち上げをご提案頂き、全領域の会員を対象にする展覧会へと発展する事となりました。

2010年に美唄支部を設立し、「アルテピアッツァ美唄」では陶芸・染織を、札幌「ギャラリー門馬」では北海道在住の陶・染織以外を対象に展覧会を開催しました。第6回展以降もワークショップ指導教員の招聘や教員の出品を要請し、更に充実した内容の展覧会にすべく、運営スタッフと共に努力して来ました。

しかしながら回を重ねるごとに様々な問題が起こり、それの解決に向けた話し合いを行った結果、残念ながら離脱されたメンバーがいたことも事実です。一時は支部解散も頭を過ぎりましたが、スタッフや展覧会を待ち望んでいる会員の皆さんに励まされ、継続する事となりました。

2013年第8回展から名称を「BIBAIでアート」に 札幌展は「京都造形芸術大学教員と北海道OB展」として再スタートしました。2016年からは道外参加者の減少もあり、6年間継続した年2ヵ所での展覧会を一つに統合して「BIBAIでアート&京都造形芸術大学教員と北海道OB展」としました。コロナ禍での開催は延期になりましたが、今年は昨年リニューアルオープンした「GALLERY MONMA」で前後半に分けての開催となりました。

今後も可能な限り展覧会の継続と会員相互のより良い関係を築く為にも状況の変化に対応できるよう柔軟な発想でしなやかさを失わず、進んで行きたく思っております。また、これまでの展覧会に出品して頂きました先生方にはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。先生方が作品を通して私たちにエールを送り続けて頂いた事、何よりの励みとなっております。ありがとうございます。

 
 


設立当時2006年頃/美唄アルテピアッツァ
 


2013年 美唄アルテピアッツァの展示風景
 



2015年 柴田純生のワークショプ スプーンを作る
 


2023年 Gallery MONMでの展示風景

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